俺はお前だけの王子さま
王子くんはキスをしながら私の制服のボタンに手をかけた。


「……っ」


思わずびくっとなった私の体に気付いたのか王子くんは唇を離した。


「あ……」


私の声に王子くんは少し照れたような顔をした。


そして一度頭をかくと、前髪が少しかかる黒い瞳で私を見つめた王子くん。


学校では絶対にしない、そんな目で私を見る。


王子くんはネクタイに指をかけると、そのままそれを外した。


こんなの…ズルいよ。


こんなの王子くんの事しか考えられなくなる


私は王子くんのシャツを掴んだ手に力を込めると

ゆっくりと目を閉じた。



そんな私に王子くんは、もう一度甘いキスをした。


リボンが太ももの上にシュルリと落ちる。


右手で器用にボタンを外しながら、王子くんは唇から耳にキスを移した。


「…ひぁっ///」


王子くんの上に座ったままの私は思わず少し猫背になる。


そんな私の胸元に、王子くんが触れた。


「ッッ…」


なにこれ…!


「ちょ…」


受け入れられると思ったけど…


実際こうなると、恥ずかしさで泣きたくなった。



「お…王子…くん」


「……?」


「ち、ちょっと…ストップ」




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