俺はお前だけの王子さま
そんな俺に渡瀬は困った顔をした。
「だけど私…王子くんが悪く言われるのをスルーするたびに苦しくなる」
「んじゃ耳ふさいで寝とけよ」
「でも…それじゃ私が嫌なの」
「………」
渡瀬は相変わらず頑固だ。
「とにかく、もうすんなって」
「えぇ?だけど、分かんないよ…またカッとなって言うかもしれない」
「あのな…俺の気持ちもわかれよ」
「そんなの…私の気持ちだって分かってよ」
「…………」
俺はため息をついた。
「じゃあ好きにすれば」
そう言うとさっきヒロキが放置していったジャンプに手を伸ばした。
うまく伝わらない気持ちを抑えるようにパラパラと漫画を読む。
そんな俺に渡瀬はおずおずと近いてきた。
そして俺の肩に頭をこつんと付けてきた。
「ごめんね…?」
「謝るくらいならもうすんなよ」
「…………」
「だけど私…王子くんが悪く言われるのをスルーするたびに苦しくなる」
「んじゃ耳ふさいで寝とけよ」
「でも…それじゃ私が嫌なの」
「………」
渡瀬は相変わらず頑固だ。
「とにかく、もうすんなって」
「えぇ?だけど、分かんないよ…またカッとなって言うかもしれない」
「あのな…俺の気持ちもわかれよ」
「そんなの…私の気持ちだって分かってよ」
「…………」
俺はため息をついた。
「じゃあ好きにすれば」
そう言うとさっきヒロキが放置していったジャンプに手を伸ばした。
うまく伝わらない気持ちを抑えるようにパラパラと漫画を読む。
そんな俺に渡瀬はおずおずと近いてきた。
そして俺の肩に頭をこつんと付けてきた。
「ごめんね…?」
「謝るくらいならもうすんなよ」
「…………」