俺はお前だけの王子さま
翌朝

私は教室につくなり王子くんの席に行った。


王子くんはイスに深くもたれるように座っていた。


「あ!渡瀬さんおはよう」


隣の水梨くんが私に爽やかに笑いかける。


チャラチャラした人だと思っていたけど意外と爽やかで最近やたら話しかけてくれる彼。


「おはよう」


私も水梨くんに笑顔を返す。

そして視線を王子くんに移した。


「王子くん」


「あ…?」


相変わらずぶっきらぼうで怖い視線。


「ちょっといい?」


「…なんだよ?」


「あの、ちょっと廊下に…」


王子くんの性格からして
もしかしたら、わざわざ買ったなんて人には知られたくないかもしれない…


「…………」


ガタッ

王子くんは面倒くさそうにイスから立ち上がる。


「ありがとう」


「………」


私の言葉に王子くんは少し私を睨んだ。


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