俺はお前だけの王子さま
卒業前夜
卒業式前日―――…
卒業式の軽い予行演習があるだけで授業はあってないような感じだった。
「制服ももう明日で着ることなくなるのかぁ」
早めに終わったHR
教室でヒロキが机に文字を彫りながら寂しい感じで言った。
「別に…明日以降も着たけきゃ着ればいいだろ」
「あぁ、コスプレイね」
ヒロキはゆるく笑う。
コスプレイってなんだよ。
「つーかお前なにしてんの?」
ヒロキの隣で机に腰をかけていた俺は、ヒロキがシャーペンの先で彫っている箇所を覗きこんだ。
見ると、木の机の右上に
ヒロキ参上!と書かれてある。
「…………」
俺は呆れた顔でヒロキを見る。
そういや小中学校でもヒロキはこんな事をやってたっけ。
卒業式の軽い予行演習があるだけで授業はあってないような感じだった。
「制服ももう明日で着ることなくなるのかぁ」
早めに終わったHR
教室でヒロキが机に文字を彫りながら寂しい感じで言った。
「別に…明日以降も着たけきゃ着ればいいだろ」
「あぁ、コスプレイね」
ヒロキはゆるく笑う。
コスプレイってなんだよ。
「つーかお前なにしてんの?」
ヒロキの隣で机に腰をかけていた俺は、ヒロキがシャーペンの先で彫っている箇所を覗きこんだ。
見ると、木の机の右上に
ヒロキ参上!と書かれてある。
「…………」
俺は呆れた顔でヒロキを見る。
そういや小中学校でもヒロキはこんな事をやってたっけ。