俺はお前だけの王子さま
部屋につくと俺と渡瀬はそのまま激しく求めあった。


「王子…くん…っ」


時間を惜しむように、乱暴に制服を脱ぎ捨てる。


「…ん……あ…」


どれだけひとつになっても
全然足りない。



「…王子く…んっ…」


俺を呼ぶ甘い渡瀬の声



もっと呼んで


もっと聞かせて


もっと俺を求めて



今だけは、一秒でも離したくない。


離れても、俺を忘れないように


離れても、渡瀬が俺を待っていられるように。


今だけは渡瀬を俺だけでいっぱいにしたい


白い肌も

焦げ茶色の瞳も

甘い声も

優しい笑顔も



全部、俺のものにしたい。


「渡…瀬……っ」


何度でも何度でも名前を呼んで


俺が立ち止まらないように…










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