俺はお前だけの王子さま
夕方、俺と渡瀬は近くの川原を散歩した。
オレンジ色に染まる空の遠くに鳥の群れ。
のんびりした時間。
「お母さんに恋人ができたかも」
「ふ―ん」
「なんか最近怪しいんだよね」
そう話す渡瀬の笑顔が、西日で輝く。
俺の口元も自然にゆるむ。
川原の向かいから親子連れが歩いてきた。
母親と父親に挟まれた子供はブランコみたいに足をぷかぷかさせて歩いている。
きゃっきゃと聞こえる笑い声。
その子は渡瀬を見ると満面の笑みを見せた。
「ゆう君、コンニチワは?」
母親に言われて、頭をぺこりと下げるゆう君。
「ゆう君っていうの?お姉ちゃんの弟とお名前似てるね」
渡瀬も少し立ち止まり子供の目線まで下がると挨拶をしていた。
「ば―いばぁい」
小さな手をふるゆう君に渡瀬も嬉しそうに手をふる。
そんな姿を見て
俺は小さな自分の夢を見つけた気がした。
オレンジ色に染まる空の遠くに鳥の群れ。
のんびりした時間。
「お母さんに恋人ができたかも」
「ふ―ん」
「なんか最近怪しいんだよね」
そう話す渡瀬の笑顔が、西日で輝く。
俺の口元も自然にゆるむ。
川原の向かいから親子連れが歩いてきた。
母親と父親に挟まれた子供はブランコみたいに足をぷかぷかさせて歩いている。
きゃっきゃと聞こえる笑い声。
その子は渡瀬を見ると満面の笑みを見せた。
「ゆう君、コンニチワは?」
母親に言われて、頭をぺこりと下げるゆう君。
「ゆう君っていうの?お姉ちゃんの弟とお名前似てるね」
渡瀬も少し立ち止まり子供の目線まで下がると挨拶をしていた。
「ば―いばぁい」
小さな手をふるゆう君に渡瀬も嬉しそうに手をふる。
そんな姿を見て
俺は小さな自分の夢を見つけた気がした。