俺はお前だけの王子さま
教室をでると廊下に気だるく
もたれながら私を待つ王子くんがいた。


「…おせぇよ」


「ごめ…」


王子くんの顔を見た途端、徳井くんから聞いたキスマークの事を思い出して恥ずかしくなった。


全然知らなかったけど…

きっとクラス中が秘かに気付いてたんだ…


ありえない…


本当に恥ずかしすぎるよ



そんな私を見て王子くんは首をかしげた。


「あ?なに赤くなってんだ?」


「う~…///」


私は王子くんの背中を鞄で軽く叩いた。


「もう…王子くんのせいだよっ」


「はぁ?」


真っ赤な顔でズンズン歩く私の背後から


訳わかんねぇ…という王子くんの声が聞こえた。





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