俺はお前だけの王子さま
「ん。渡瀬は元気か?」
王子くんは私の名前が新垣に変わっても未だに私を渡瀬と呼ぶ。
「うん、元気だよ?」
そんな王子くんが愛しくてクスクス笑いながら返事をした。
「王子くんは?」
「ん…?」
王子くんは少し考えるように間をおいてから、
ぽつりとこう言った。
「俺は寂しいかな」
「え?」
「渡瀬に触れたい」
「…………」
その瞬間――…
抑えていた気持ちが溢れだすように胸が熱くなった。
「ばか…そんなの言われたら我慢できなくなるよ…」
電話の向こうから王子くんの小さな笑い声が聞こえる。
胸がキュンと切なくなり今すぐに地球の裏側へ飛んで行きたくなる。
早く逢いたい。
逢いたいよ。
王子くんは私の名前が新垣に変わっても未だに私を渡瀬と呼ぶ。
「うん、元気だよ?」
そんな王子くんが愛しくてクスクス笑いながら返事をした。
「王子くんは?」
「ん…?」
王子くんは少し考えるように間をおいてから、
ぽつりとこう言った。
「俺は寂しいかな」
「え?」
「渡瀬に触れたい」
「…………」
その瞬間――…
抑えていた気持ちが溢れだすように胸が熱くなった。
「ばか…そんなの言われたら我慢できなくなるよ…」
電話の向こうから王子くんの小さな笑い声が聞こえる。
胸がキュンと切なくなり今すぐに地球の裏側へ飛んで行きたくなる。
早く逢いたい。
逢いたいよ。