俺はお前だけの王子さま
おかしいなぁ?


私は王子くんを笑わせたい一心でその手を背中からわき腹に滑らせた。


その瞬間、ぴくんと少し動いた王子くんの体。


「…………」

「…………」


ん??

もう一度わき腹を滑らせると、またぴくりと動いた。


「……………」

「……………」


無言だけど…

これは絶対に我慢してる。


そう確信した私は嬉しくなってここぞとばかりに攻めた。


「くっ…はは」


ついに王子くんは耐えきれず笑い出した。


初めてみる爆笑する王子くんに嬉しさが込み上げた。


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