俺はお前だけの王子さま
俺とヒロキは
小学校からずっと一緒。


性格悪い俺は
友達もあんまいない。


本気の仲間が数人いれば
それで十分だし

その方が楽。


ヒロキはそんな俺の一番のダチ。


「今日放課後、バスケしねぇ?」


ヒロキが言う。


「あぁ良いぜ。なに賭ける?」


俺とヒロキはいつも賭ける。


「ん~…放課後までに考えとく」


ヒロキがニヤリと笑って
ちょうど授業開始のチャイムが鳴った。



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