俺はお前だけの王子さま
小さな命
月曜日―――――…
私は仕事を半休して午前中に
産婦人科へ行った。
いつも通り仕事を行くふりをして家を出る私。
そんな嘘つきな私をいつものように笑顔で見送ってくれるお母さん。
お母さんの顔を見ると、私は罪悪感でいっぱいになり上手く笑えなかった。
産婦人科の診察室。
簡易検査では陽性が出たけど…もしかしたら間違いかもしれない。
本当に妊娠だとしてもきちんと状況を知らなきゃ…
私は台に乗りカーテン越しに子宮をみてもらった。
「力抜いて下さいね―」
「はい…」
恥ずかしい体勢に少し戸惑いつつも不安な気持ちでいっぱいになっていると
カーテンの向こうから先生の声がした。
「あ、妊娠されていますね」
「…………」
先生は器具を入れながら私にも見えるようにエコーのモニターを向けてくれた。
「見えますか?サイズ的に多分8週目過ぎた頃かな―」
「…………」
暗いモニター画面の中に映し出されるエコーの荒い映像。
そこには袋のようなものの中に丸いだるまのようなものが映っていた。
私は仕事を半休して午前中に
産婦人科へ行った。
いつも通り仕事を行くふりをして家を出る私。
そんな嘘つきな私をいつものように笑顔で見送ってくれるお母さん。
お母さんの顔を見ると、私は罪悪感でいっぱいになり上手く笑えなかった。
産婦人科の診察室。
簡易検査では陽性が出たけど…もしかしたら間違いかもしれない。
本当に妊娠だとしてもきちんと状況を知らなきゃ…
私は台に乗りカーテン越しに子宮をみてもらった。
「力抜いて下さいね―」
「はい…」
恥ずかしい体勢に少し戸惑いつつも不安な気持ちでいっぱいになっていると
カーテンの向こうから先生の声がした。
「あ、妊娠されていますね」
「…………」
先生は器具を入れながら私にも見えるようにエコーのモニターを向けてくれた。
「見えますか?サイズ的に多分8週目過ぎた頃かな―」
「…………」
暗いモニター画面の中に映し出されるエコーの荒い映像。
そこには袋のようなものの中に丸いだるまのようなものが映っていた。