俺はお前だけの王子さま
渡瀬がまた頑張ろうとするので俺はつい口を挟む。


「だから頑張んなくていいっつーの。…食い過ぎなきゃ良いだけだろ」


「それが難しいんだってば。」


渡瀬は困った顔をしてから何かに気付いたように俺を見た。


「てゆうか王子くん…!さっそく私の名前呼べてないじゃん!」


渡瀬の発言に俺は思わず渡瀬を見た。


…はぁ?

今さらかよ


「…んなのお前なんか、もう2回も王子くんって呼んでるぞ」


「え?あ!うそ?」


無意識な自分自身にびっくりしている渡瀬。


大丈夫かよ、こいつ。


そんなボケた渡瀬を見て思わず俺は少し笑ってしまう。


そんな風に笑う俺を見てと渡瀬も嬉しそうに笑った。


「王子くんが笑ってくれたら、やっぱり嬉しいな」


「は………?///」


渡瀬がいきなりそんな事を言うから俺は少し顔を背けた。


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