俺はお前だけの王子さま
――――――――
―――…



その日みた夢はひどく幸せな夢だった。



俺と愛子とその真ん中には小さな子ども。



「パパ― ママ―」



場所はいつかの夕焼けの河原



「もう一回して―」



ぶらんこをおねだりするように手を繋いで小さな足をプラプラ浮かせる。



「ね~もう一回」



つたない声でそうおねだりするその子に俺も愛子も笑っていた。



どこまでも続く夕焼けの河原道に笑い声。


長い影がまっすぐ並んで伸びる












そんな夢が現実になるのも
きっとあと少し―――…



*fin*Thank you* 6/9
< 550 / 558 >

この作品をシェア

pagetop