俺はお前だけの王子さま
「………」


なんだコイツ

意味わかんねぇ…


「…お前ホモか?」


俺が眉を潜めると渡瀬弟は笑った。


「うわ~まじで渋い!俺王子くんみたいになりたい!」


下心のない笑顔。


渋い?俺が?

馬鹿にしてんのか?


だけど俺が睨めば睨むほど
渡瀬弟はたまらないって顔をした。



……ウザい


なんか調子が狂う。


渡瀬弟は続ける。


「俺勇気っていいます。俺… 一生懸命サッカー練習します!」


勇気はキラキラの笑顔で俺を見ている。


んなの俺に宣言されても…

勝手にやっとけよ。


俺、関係ねぇじゃん。


「…………」


俺は頭をかいた。

てか、なんか忘れてる













あ、肉だ。


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