俺はお前だけの王子さま
俺は鞄の中から忘れていた肉の包み紙を無造作に取り出した。


店員がドライアイスを入れていたのでひんやりしている。


俺は包み紙を勇気に差し出した。


「なんですか?」

勇気は首を傾げた。


「…黙ってあっちに渡してこい」


俺は顎で台所をさす。


勇気は包み紙を受け取り
少し中身を覗いた。


「すっげ…」


ゴクリと驚きの笑みを見せる
勇気。


「すげぇ…!!やっぱ王子くんすげ~!!!」


勇気は飛びはねるように台所へと向かって行った。





はぁ…


なんか疲れた…


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