俺はお前だけの王子さま
だけど

渡瀬の反応は


「うん…。」

と困ったような笑顔をして寂しそうにそう呟いただけだった。


そのまま渡瀬は黒板を向いて
今決まった班を書き出していく。


「…………」


ヒロキは予想外の渡瀬の反応に少しショックを受けたようだった。


「俺…誘いかたまずかった?」


こっそり俺に聞いてくるヒロキの眉は下がっていた。


「…そんな事ねーよ」


俺は渡瀬を見た。


渡瀬はもういつもの笑顔に戻っていて各班長の報告を聞いて回っていた。


なんだアイツ…


意味わからん…




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