俺はお前だけの王子さま
「13万…」


学費以外で別にかかるのか…


案内が郵送だったから

金がかかることすら俺は知らなかった。


俺は山ちゃんに封筒を返した。


「ちょっと出掛けてくる」


「夕飯は?」


「飯までには戻る」



俺は自転車で走り出した。


渡瀬の家はそんなに遠くない。


最近行ったとこだから
道は十分に覚えていた。






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