俺はお前だけの王子さま
「実は…修学旅行に行かない事になったんだ」
昼休み
最近は天気のせいで
屋上ではなく空き教室。
いつの間にか4人で食べる習慣がついていた。
修学旅行まで残り10日になって
ついに渡瀬が言った。
「ごめんね…。」
ヒロキと夏木はぽかんと口をあけた。
「え…?なんでぇ…?」
夏木の顔が歪む。
渡瀬は苦笑いする。
「外せない家の用事と重なっちゃったの!ショックだよ~」
少し離れてる俺は
白々しい渡瀬の嘘にため息をついた。
「マジで?…絶対に外せないの?」
ヒロキもショックを隠しきれていない。
「うん…ごめんなさい!」
渡瀬は顔の前で手を合わせた。
「そんな…」
落胆するヒロキ。
「やだよ…すっごく楽しみにしてたのに…」
夏木が泣き出した。
お前が泣くなよ…
「私もだよ…ごめんね…」
俺が渡瀬を見ると
未だに痛々しく笑っていた。
なんだよ…
マジで理解できねぇ…
「…………」
俺は3人から顔を背けた。
昼休み
最近は天気のせいで
屋上ではなく空き教室。
いつの間にか4人で食べる習慣がついていた。
修学旅行まで残り10日になって
ついに渡瀬が言った。
「ごめんね…。」
ヒロキと夏木はぽかんと口をあけた。
「え…?なんでぇ…?」
夏木の顔が歪む。
渡瀬は苦笑いする。
「外せない家の用事と重なっちゃったの!ショックだよ~」
少し離れてる俺は
白々しい渡瀬の嘘にため息をついた。
「マジで?…絶対に外せないの?」
ヒロキもショックを隠しきれていない。
「うん…ごめんなさい!」
渡瀬は顔の前で手を合わせた。
「そんな…」
落胆するヒロキ。
「やだよ…すっごく楽しみにしてたのに…」
夏木が泣き出した。
お前が泣くなよ…
「私もだよ…ごめんね…」
俺が渡瀬を見ると
未だに痛々しく笑っていた。
なんだよ…
マジで理解できねぇ…
「…………」
俺は3人から顔を背けた。