俺はお前だけの王子さま
―――…
しばらく泣いて
渡瀬は落ち着きを取り戻した。
そしてポツリと話だした。
「お母さん…去年一度、過労で倒れてるんだ。」
「………」
「お母さんの気持ち分かるからこそ、絶対に無理するの分かるから…私やっぱり言えない…」
「………」
「でも王子君が私をちゃんと見ててくれて、意外だったけど嬉しかった。」
渡瀬はまだ濡れた目で
俺を見て笑った。
「ありがとう。」
「…………」
俺は…
結局どうすることも出来ないのか
「授業さぼっちゃったね…次は戻らなきゃ」
さっきの今でもう毅然と
平然を装おう渡瀬。
俺はそんな渡瀬の横顔を見ていた―…
しばらく泣いて
渡瀬は落ち着きを取り戻した。
そしてポツリと話だした。
「お母さん…去年一度、過労で倒れてるんだ。」
「………」
「お母さんの気持ち分かるからこそ、絶対に無理するの分かるから…私やっぱり言えない…」
「………」
「でも王子君が私をちゃんと見ててくれて、意外だったけど嬉しかった。」
渡瀬はまだ濡れた目で
俺を見て笑った。
「ありがとう。」
「…………」
俺は…
結局どうすることも出来ないのか
「授業さぼっちゃったね…次は戻らなきゃ」
さっきの今でもう毅然と
平然を装おう渡瀬。
俺はそんな渡瀬の横顔を見ていた―…