キミといたくて ~YUI~
でも、他のグループに真由美ちゃんのような子はいるのかな?
「……」
いない気がする。こんなふうに亜矢ちゃんとふたりの世界に入ったりもするけれど、真由美ちゃんはよく、あたしのことを気遣ってくれていた。
それを考えると、ここでよかったのかもって思える。でも、盛り上がるふたりを見ていると、やっぱり壁があって。
せめて、ひとつくらい同じものを、あたしも持っていれば……。
「いいなぁ。あたしもこれ、ほしい」
真由美ちゃんのストラップを触っていたら、自然とその言葉が口からこぼれた。
あたしもふたりと同じものがほしい。
お揃いのものを持ってなきゃ、ここでもひとりになる気がして。
もう誰からも嫌われたくない。そう思ったんだ。