キミといたくて ~YUI~
翌朝、登校したら、すでに真由美ちゃんは教室にいた。
「勉強会?」
急な誘いに目を丸くする、真由美ちゃん。
「うん。……明日、うちに泊まりにこない?」
急に予定がなくなれば、お母さんは3人ともこれなくなったことをおかしく思うかもしれないし、買い物をする前にそれを知らせなかったことを怒るはず。
でも、用事で泊まりにくる人数が減ったってことにすれば、「仕方ないな」で終わる。食材があまっても文句も言ってこないと思うんだ。
だから、真由美ちゃんたちを誘うことにした。
「うん。まぁ……土日は何もないし。一度、お母さんに訊かないとだめだけど、多分大丈夫だよ」
「ほんと?」
「うん」
よかった。
突然だからきっと断られるだろうな、と考えていたあたしは、ホッと胸をなでおろす。