キミといたくて ~YUI~
「これ以上、話しかけないで」
口を開きかけたとき、亜矢ちゃんは冷めた口調でそう言った。あたしだけじゃなく、真由美にも。
目の前から去っていく彼女。亜矢ちゃんは顔を真っ赤にして、最後まで険しい目をしていた。
慌てて隣を見ると、真由美はぼうっと前を向いたままで。
「……真由美」
じんわりと涙を浮かべる彼女の瞳に、胸が痛んだ。
ひとりになりたくなくて入れてもらっただけなのに。
あたしが入ったことで、ふたりはバラバラになってしまった。