キミといたくて ~YUI~

亜矢ちゃんと決別してから、1週間が経った。

「ねぇねぇ」

2時間目の授業が終わって、真っ先に真由美の席へ。

「ん?」

彼女はあたしに振り向きながら、机の上にあった水色の紙を、ぺらりと裏向けにした。

「……何書いてたの?」

黒いサインペンを持ったままの彼女。水色の紙がレターセットから出したものだとわかったあたしは、誰に向けて手紙を書いていたのか気になった。

「ん……亜矢にもう一度、謝ろうと思って」

やっぱり。そんな気はしてた。
< 59 / 109 >

この作品をシェア

pagetop