キミといたくて ~YUI~

「そっか」

真由美はまだ、亜矢ちゃんと戻りたがっている。

ふたりが離れた原因はあたし。だから、その件に関しては何も言えない。でも。

「もう少し……後にしたほうがいいんじゃないかな」

ふたりが仲直りをしたら、あたしはまた、不安定な毎日を過ごすことになる。

それだけは避けたかった。

「まだ怒ってるはずだし、ほとぼりが冷めるまで待ったほうがいいと思うよ」

「……そうかなぁ」
< 60 / 109 >

この作品をシェア

pagetop