キミといたくて ~YUI~

あたしの言葉で、真由美は手紙を手に取り、途中まで書いた文章を読み返す。

「……うん。あたしはそう思うけど」

捨てて、その紙。今は仲直りなんて考えないで。

「そうかもしれないね」

真由美はそう言って、角をきっちりと合わせず、紙をふたつ折りにした。

ホッとするあたしは、ため息をつくその顔を見ないようにしていた。

「あ、そうそう! 真由美、明日って開いてる?」

すぐさま話題を変えた。
< 61 / 109 >

この作品をシェア

pagetop