キミといたくて ~YUI~

「願書を買いに行きたいんだけど、東高の場所がいまいちわからないから、ついてきてほしいの」

「うん、いいよ。じゃあ、その帰りにさ、サイン帳を買いに行ってもいい?」

「あぁ、サイン帳かぁ! あたしも買おうと思ってたの。一緒に行こう!」

真由美は明るく接してくれる。まだ悩んでいるのかもしれないけれど、笑顔で話してくれるの。


ごめんね。

亜矢ちゃんと仲が悪くなったのはあたしのせいだから、責任は感じてるよ。

でも、まだ仲直りはしてほしくないんだ。あたし、卒業までふたりでいたいの。
< 62 / 109 >

この作品をシェア

pagetop