キミといたくて ~YUI~
「このページは亜矢専用なの」
「……へぇ」
どうして真由美は、そんなものをあたしに見せるんだろう。
「見て、この変顔。亜矢じゃないみたいでしょ?」
「……うん」
また亜矢ちゃんの話か。
「あ、この日はね、Monsterの恵介が誕生日だったから、おめでとうって書いてるの」
また、亜矢ちゃんの……。
「でね……」
頭の中で何かがプツンと切れた。
「帰ろうよ」
イライラして、真由美の声をさえぎる。