キミといたくて ~YUI~
真由美はいつも優しい。
助けてもらったくせに、言いたい放題言ったあたしにも、まだ笑ってくれる。
その日の夜、あたしはこれまでの自分を振り返り、「自分は本当に悪くなかったのかな」と考えていた。
そして、そのときに志望校を決めることができたの。
翌朝、登校したあたしは、願書を入れた封筒を持って職員室へ行った。
「先生、決まったよ」
「おお、どこにしたんだ?」
すぐに変わることは難しいのかもしれないけれど。
変えたい、って思う。
「……西高にしました」
また奈美たちと一緒にいたい。そう考える自分がいるの。