キミといたくて ~YUI~
机に腰掛けて楽しそうに笑ってる、奈美たち3人の姿。
1ヶ月前までは、あたしもあの場所にいたのに。
「仲直りできるよ、きっと」
あたしの視線を辿ったのだろう。真由美はポンと背中を叩いてきた。
「……うん」
だいぶ時間が経ってるから、すぐには戻れないのかもしれないけれど、できるといいな。
「あ、そうだ……あたし、亜矢ちゃんに謝るよ。ふたりの仲が悪くなったのは、あたしのせいだから」
あたし、自分のことばかり考えてた。先に真由美たちをどうにかしなきゃだよね。
真由美と亜矢ちゃんは、あたしたちのケンカに巻き込まれたのだから。
亜矢ちゃんとの問題を、先に解決しようと考えるあたし。けれど、真由美は首を縦には振らず、別のグループで過ごす亜矢ちゃんの姿を、そっと見つめる。
「いいの……結衣のせいじゃないから謝る必要はないよ」
「でも……」
「これはあたしたちの問題。結衣は奈美ちゃんたちとの仲直りだけを考えて」
自分で何とかする、と言い切った真由美。