あの子のために雪は降る
「いつまでもデカい面してんじゃねーぞコラァ!」


「ガタガタ言わずにかかって来いや!!」


俺はたまたま角でブツカった野郎と喧嘩してる最中だ。

理由なんて関係無い。気に入らなきゃ難癖付けて喧嘩売るのが不良って奴さ。

今日の相手は見た事有る奴だった。

叫んでる内容からすると、前から俺が気に入らないらしいな。

俺はいつも通りに全力で野郎をぶちのめした。


「はぁはぁ、てこずらせやがって!しつけーんだよ!黙って寝てろ!」


イライラが治まらずに、俺はダウンした野郎の頭に蹴りを入れた。

そして口の中に広がる鉄臭い味を、地面に吐き捨ててその場を去った。


こんなもんは日常茶飯事の事だ。
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