過去の秘箱
ケータイ無くなった私は、たまに彼に電話するくらいで、日曜日も全然会っていなかった。
中谷君がだんだん遠くに離れて行くようで……私はどうしようもなく淋しくなり、日曜日…買い物に行く口実で家を出た。
彼も知らない、突然の行動だった。
学校に着いた……サッカー部が練習している、いたいた…恋しい彼を見つけた。
その時、ちょうどお昼前だった。
今から昼食の時間……何にも用意していなかったけど…来た事だけは伝えよう、少しぐらいなら話せるよね。
「な、な、中……」
声をかけようとした瞬間、私は中谷君の名前を飲み込んだ。
嘘? 何で~