過去の秘箱
地方に嫁いでいる叔母ちゃん(母の姉) が心配して、泊まり掛けでやって来た。
父はいい顔をしなかった、自分の行いがばれやしないかと、多分びくびくしている筈だ。
叔母ちゃんが夕御飯を作ってくれた。
久しぶりに、人の作った料理を食べ、私は幸せな気分に浸った。
今夜は、私の部屋で寝てくれるみたい。
よかったよ……今夜限りは、天変地異が起こったって、お父さんが部屋に来る事はないもん。
こんなに、安らかな気持ちで寝床に入れるのは、もうどれくらい振りの事かな……。