過去の秘箱


「話しって何?」


「詩織が昨日から帰ってない…ここに来てるんじゃないかと…」


「詩織が?嘘?何で?」


そう言えば…ここんとこお弁当も取りに来てなかった……彼の事ばかり考えてたから、電話もしてあげてなかった。


元気に普通に暮らしてると思ってた。


「お前…詩織を隠してんじゃないのか?」


「そんな事しないわよ、で…友達んとことか全部捜したの?」


「友達って…誰といつも居たのかもさっぱりわかんねぇ、それでお前に聞けば何かわかるかと思って……最悪は捜索願いでも出そうかと……」


父は部屋に入ろうとしていた……駄目だ、入れる訳にはいかない。


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