過去の秘箱


「何言ってんのよ!教えてくれないなら、いいわよ。今から警察に行って、捜索願い出してくるから……徹とか言ったわね」


金髪男は慌てた。


「ちっ……ちょっと待てよ」


と沙織から離れ、ケータイから誰かに発信した。


どう見ても、皆、沙織よりは年下と思えるガキばかりだった。


金髪男が戻って来た。


「今から、ここに来るってよ」


「ありがと」


詩織……どうしちゃったのよ?


テニスやめたって…お姉ちゃんのせい?


こんな仲間と繋がったのも、お姉ちゃんのせい?


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