過去の秘箱


「離して~あの花の側まで行きたいのよ!」


「駄目よ~そこから先は行っては駄目!帰って来なさい!」


「その手離してよ~邪魔しないで~あなたは誰?」


鯉は、尾ひれ掴んで離さない人間の顔を見ました。


   叔母ちゃん!


「沙織~戻って来なさ~い」



「お姉ちゃ~ん行かないで~」



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