過去の秘箱
「お父さん!な、な、何してるの?」
パジャマの下はパンツごと脱がされていた。
「嫌ぁ~~」
体格のいい父から逃げる事は…至難の業だった。
「お父さん~やめてよ~」
暴れる私の顔を、父は大きな手で思い切り叩いた。
そして口をふさいだ。
痛い、痛いよ……。
恐かったし…痛かったし…重かったし……無駄な抵抗は諦めた。
父は何をしているの?
いつまで続くの?
痛過ぎるよ……。
沙織は我慢強い子…沙織は優しい子…。
まな板の上の鯉は……荒々しく料理され、綺麗な血を流しました。
夢か現実かわからない時間が過ぎ、やがて夜が明けた。