過去の秘箱


それから後、その友達の親が家にやって来た。


ささやかなパーティーをするので、1日だけ詩織ちゃん貸してくれないかしらと……。


正男が後ろから出て来て、言った。


「一泊だけなんだろ?家も近いし、いいじゃないか?行かせてやれ」


板前と鯉のワールド知らない詩織が…無邪気に舌をペロッと出して、ニコッと笑った。



絶望……のクリスマスが、もうすぐやってくる。


詩織りはウキウキ喜んだ。


正男はニタニタ嬉しそう。


沙織は言葉を無くした。


今年のクリスマスは
 メリークルシミマス。




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