過去の秘箱


ホワイトデーの次の日、目は覚めたが、ベッドからなかなか出る事が出来なかった。


凄く熱があるみたい。


でも、今は何があったって学校は休めない、だって終業式まで後10日しかない…彼を少しでもたくさん見たかった。


私は必死の思いでベッドから抜け出て、父と詩織には何でもない振りをした。


朝ご飯と弁当を作った私は、家を出て電車に揺られる。


頭ん中で考えるのは彼の事ばかり……彼からのお返し、私だけが特別だった……。


これってどうゆう意味なの?


どうしても意味が分からなくて……。



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