ずっとずっと大好きな人
私は自分の荷物をまとめて、剛の方へ小走りで行った。



ん?

近付いて行くと、剛がさっき私を立たせてくれた時みたいに、片手を私に差し出してきた。



「何?」

「手」

「手?」



不思議に思って自分の手を見ると……えっ?

ギュッ

剛に手を握られた。



「さっ、帰るぞ」

そう言って、剛はグイッと私を引っ張った。



えっ、何、何?

て、手を繋いで帰ろう……って事?!


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