ずっとずっと大好きな人
ドキンドキンドキン……



やっぱり前と違う。

手を繋いで帰るなんて、小学生以来じゃない!



引っ張られるようにして図書室を出て、廊下を歩きながら剛を斜め後ろから見る。



なんだかウキウキオーラが復活している。

顔が楽しそう。

そんな剛を見ていたら、私も自然に笑っていた。



新しい恋なんて出来ない……そう思っていた。



でも。



私、新しい恋が出来たよ。

等身大の恋が……。


< 132 / 464 >

この作品をシェア

pagetop