ずっとずっと大好きな人

「どこか、ファミレスにでも寄ろうか？」

ちょっとの沈黙の後、大地くんが言った。



「ううん、いいよ何処にも寄らなくて……話なら車の中でも出来るでしょ？」



一応、大地くんは有名人だし、私と２人だけでファミレスに行って、変な噂とか流されたら大地くんに迷惑かけるし……。



「また、余計な気を遣ってるんだろう？　じゃぁ、少しだけ遠回りして帰ろうか」

大地くんはそう言うと、進行方向を変えた。



なんだか、話を聞くのが……怖い。

大地くんと２人きりなのに、胸がときめいてドキドキするんじゃなくて、嫌な予感で胸の中がザワザワと落ち着かない。



お互い黙ったままで居ると、大地くんはある公園の駐車場に車を停めた。

でも。