ずっとずっと大好きな人

そうだ、感傷に浸ってる場合じゃなかった。

2度も見回りに来てもらって申し訳ないんだから、愛子を起こさないと。

撫でてた頬を軽く叩く。



「おーい、いい加減起きろー?」

俺がそう言うと、愛子の眉がピクッと動いた。



起きたのか?

でも、目が開かない。

ん〜。



「起きないと、ここで襲うぞ〜」



いつまでも起きない愛子が悪い。

いつまでも日高を諦めない愛子が悪い。

実力行使で俺に振り向かせるしか、もう手はないのかもしれない。



< 399 / 464 >

この作品をシェア

pagetop