ずっとずっと大好きな人
そうだ、感傷に浸ってる場合じゃなかった。
2度も見回りに来てもらって申し訳ないんだから、愛子を起こさないと。
撫でてた頬を軽く叩く。
「おーい、いい加減起きろー?」
俺がそう言うと、愛子の眉がピクッと動いた。
起きたのか?
でも、目が開かない。
ん〜。
「起きないと、ここで襲うぞ〜」
いつまでも起きない愛子が悪い。
いつまでも日高を諦めない愛子が悪い。
実力行使で俺に振り向かせるしか、もう手はないのかもしれない。