ずっとずっと大好きな人


「でも、何?」

沈黙に耐えられなくて、私が訊き返すと。



「でも、放課後の部活では、一緒に居られると思ってたのに……」

剛がそう言って、視線をそらした。



あっ!

そう言われれば、そうだった!

クラスは別でも、同じ部活だったら、私達、一緒に居られたんだ!

そこまで考えてなかった……。



……って!

私、何を考えてるの?



まるで剛の傍に居たいみたいじゃない!



ブンブン

思わず私は自分の考えを頭の中から追い出そうと、頭を振った。


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