キミを忘れない


ーーーー
---
―――――
ふっと目が覚めた。
顔を上げると、担任が
目の前にいる。

「朝から寝るとはお前も
いい度胸だな…。」

担任が怖いくらいの笑顔
で笑って立っている。

「あれ…?
あたし寝ちゃった…?」

一体いつ寝たのか記憶が
曖昧で分からない。


そういえば、朝学校に
着いてから机の落書き
見てたら…。

そこまで思い出して、
そこで寝たのかと納得。


「舞…お前、居残りな」

突然そんなことを言われて
また泣きそうになる。
今度は違う意味で…。


後ろの席で、親友の葵が
クスクス笑っていた。
< 13 / 45 >

この作品をシェア

pagetop