キミを忘れない
学校を休んで2週間。
今日も葵から電話。
いつもは出ないけど、
いつもいつも出ないのは
さすがに申し訳ない
気がして、電話に出た。
「もしもし…」
「舞っ!?あたしだよ!
やっと出てくれた~!
心配してたんだよっ!」
葵が本気で心配していて
くれたと知り、涙が
出そうになった。
「ごめん、葵…。
あたし…」
「何も言わなくていいよ。
ちゃんと分かってるから。
大丈夫だよ…?」
葵は本当に優しい。
そんな葵の優しい言葉を
聞いて、あたしは学校に
行く決意をした。