キミを忘れない


楽しく話をしながら学校へ
向かう。

気付いたら、あの交差点に
いた。

駅に行く時に必ず通る道。
思い出したくもない、
あの交差点。


そんなあたしに気付いてか、
葵が慌てて話題をふる。


「あっ!!そーいえばさあ、
昨日のテレビ!!」


葵に気を使わせてはいけない
と思い、笑顔を向ける。


あたしはいつまで葵に
気を使わせてるつもりなんだ。


心底、自分が嫌になった。
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