ね、先生。
「・・・それは・・。」


渡部先生の言葉が詰まる。


「お母さん、あのね、、」

「沙織、お母さんは今先生に聞いてるの。」


おネエが話そうとすると、お母さんがとめる。


お母さんは全てを察したようだった・・・。




「先生がどういうつもりでかは知りませんけど、、、。
 今回の事故については、私も学校に報告するつもりはありませんから。でも、また同じ事があっても困るんです。」

「・・・分かりました。」



それから先生は家を後にした。


先生が帰ってから、

おネエは自分の部屋に閉じこもり、

ドアの隙間からは、

すすり泣く声が夜中まで聞えてた。。。
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