ね、先生。
学校が終わって、私はお母さんとの約束していたとおり、真っ直ぐに家に帰った。
今日はお父さんが出張明けで帰りが早いから、近くのイタリアンのお店で家族で晩御飯となった。


「うん。おいしっ。」


運ばれてきた料理にパクつく。


「どうだ、葵?高校にも慣れたか?」

「うん。まぁね。」

「葵、彼氏とか出来たの~?」

「プッ。まさか、、。」

「だよなー。」


お母さんの質問に一瞬困ったお父さんの表情を見つけ、クールにかわした私の返事にホッとしたお父さんの表情を見つけた。

でも、

その時ふと思いついた・・・。


「お、お父さんって、いくつだっけ?」

「な、なんだよ。いきなり、、。えっと、今年で46かっ?」

「じゃぁ、、お母さんって44?」

「葵!! おっきな声で言わないのッ!!
 そして何でいきなりこんな所で歳の話とかするのッ!!!」

「え、えぇ、、ちょっと、、」


お母さんに本気で怒られる・・・。




今、私は誕生日が来て16歳。

お父さんが46歳、おかさんが44歳。


・・・先生って、今30歳だったっけ?

となると、

先生とは、16歳差。
お父さんと16歳差。お母さんとは14歳差。





「・・・ね、葵ってば!」

「んっ?!」

「何ぼーっとしてんのっ?ピザ食べる?」

「う、うん。食べる。」



そんな人を「好きな人です。」って言ったら、やっぱり親は反対するのかな・・・?
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