ね、先生。
 
「・・・んー・・・んんっ、、ゴホゴホッ。」


私の意識が戻った時。


真っ白なカーテンに包まれたベッドで、

白いシーツに包まれた布団と枕に、

私は身を委ね、

体には、

柔らかなタオルケットがかけられていて、

少し鼻につく 消毒液のようなの香りがした・・・。



「・・・んっ?」


部屋にいた人が、私の咳に気付く。


「・・・ココは・・?」

「あ、起きたみたいね。
 ココは、保健室よ。」


カーテンの端をつまみ、顔を覗かせ、保健室の先生が教えてくれる。


「ふふ。 朝一で驚かされたわ~。
 運ばれてきたあなたにも、渡部先生にも。」

「・・・運ばれて・・き・た?」

「うん。覚えてない?
 渡部先生がここまで抱っこして運んできてくれたの。 すっごい形相してね。
 まぁ、慌ててたんだろうけど、あんな渡部先生初めて見たわ~。」

「・・・。」


保健室の先生の話を聞きながら、私は少し照れくさかった。
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