ね、先生。
・・・ドクン。 ・・・ドクン。
規則的に聞える音が、
「・・・さ、沢田くん?」
私を硬直させる。
私は、今。沢田くんの胸と腕の中にいる―。
「・・あ、あのさ、、」
静かな竹やぶの中で、
「やっぱり、友達なんて無理だ・・・。」
私を抱きしめる腕に力が入ったのが分かった。
「ちょ、、さ、沢田くん・・!!」
その腕から逃げようと、
私は体を動かそうとするけど、沢田くんの腕の力には勝てなかった。
そして、
私は腕を掴まれると、沢田くんの顔がゆっくりと私の顔に近付いた・・・。